(読み)カ

デジタル大辞泉 「顆」の意味・読み・例文・類語

か【顆】[漢字項目]

[音]カ(クヮ)(呉)(漢) [訓]つぶ
丸くて小さなもの。つぶ。「顆粒かりゅう一顆

か〔クワ〕【×顆】

医学で、骨の丸みをおびた突出部。「大腿骨外側だいたいこつがいそくか

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精選版 日本国語大辞典 「顆」の意味・読み・例文・類語

クヮ【顆】

  1. 〘 接尾語 〙 果物、石、涙などのように、粒になったものを数えるのに用いる語。つぶ。
    1. [初出の実例]「鉄六廷、砥四顆」(出典:延喜式(927)四)
    2. 「其恩の重き事をおもへば、千顆万顆の玉にもこえ」(出典:平家物語(13C前)二)
    3. [その他の文献]〔漢武帝内伝〕

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普及版 字通 「顆」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] カ(クヮ)
[字訓] つぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は果(か)。果は果実。頁(けつ)は儀礼の際の形。〔説文九上に「小頭なり」とする。果実や粒状のものを数えるときに用いる。

[訓義]
1. 果実。
2. 粒状のもの。
3. 果実や粒状のものを数える助数詞
4. つちくれ。

[古辞書の訓]
立〕顆 チヒサキカシラ 〔字鏡集〕顆 チヒサキカシラ・カズ

[熟語]
顆塩顆顆顆粒
[下接語]
橘顆・玉顆・金顆・残顆・珠顆・熟顆・顆・丹顆・半顆・飯顆顆・梨顆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

栄養・生化学辞典 「顆」の解説

 顆突起,関節丘などともいう.骨端の丸い隆起,すなわち関節突起で,特に指関節についていう.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【塩】より

…炉は石組みのもの,石敷きのもの,灰土で壁をつくるものなどあり,大は福井県大飯町船岡遺跡の長径約5m,短径約1.8mの石敷炉,小は香川県坂出市ナカンダ浜の長径約1.0m,短径約0.7mの灰土炉などがある。製塩土器でつくられた塩が,さらに加熱固型化され,いわゆる焼塩にされる場合もあり,古代の文献にみえる顆(か)あるいは果という計量単位は,こうした固型焼塩の存在を示すものであろう。したがって,製塩土器が内陸で炭灰とともに発見されることがあるのは,単に運搬容器としてだけでなく,搬入先で焼塩が行われたことをも示す。…

※「顆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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