顔佳花(読み)カオヨバナ

デジタル大辞泉 「顔佳花」の意味・読み・例文・類語

かおよ‐ばな〔かほよ‐〕【顔佳花/佳花/佳花】

カキツバタ別名。かおばな。
「―とも申すやらん、あら美しのかきつばたやな」〈謡・杜若
美人
三六さぶろく一八、九なる―」〈浄・曽根崎

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精選版 日本国語大辞典 「顔佳花」の意味・読み・例文・類語

かおよ‐ばなかほよ‥【顔佳花・容佳花・貌佳花】

  1. 〘 名詞 〙 ( 美しい花の意 ) 植物かきつばた(燕子花)」の古名という。オモダカヒルガオなどとする説もある。かおばな。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「東路のかほやが沼のかほよばな時ぞともなくせなぞこひしき〈藤原仲実〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二四)

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