願照寺(読み)がんしようじ

日本歴史地名大系 「願照寺」の解説

願照寺
がんしようじ

[現在地名]岡崎市舳越町 本郷

矢作川右岸の自然堤防上の高所、県道岡崎―名古屋線の南側にある。昭高山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。寺伝によると聖徳太子開基で、栄光院と称したが、親鸞面授の専信房専海により改宗。西本願寺派三河七ヵ寺の一で、第九世正栄の時豊臣秀吉により七ヵ寺の総代とされたという。

貞治三年(一三六四)成立と推定される「三河念仏相承日記」(上宮寺蔵)によると、専信は建長八年(一二五六)一〇月一三日、親鸞の命により真仏・顕智とともに「ヤハギ薬師寺」において念仏勧進をなし、在地の有力者円善・信願父子をはじめ三五名の念仏者を帰入し、大いに念仏繁盛したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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