日本歴史地名大系 「風市森神社」の解説 風市森神社かぜいちもりじんじや 和歌山県:那賀郡粉河町島村風市森神社[現在地名]粉河町嶋嶋(しま)の東、松井(まつい)川の西、藤崎井(ふじさきい)用水の北側に鎮座する。風市神社と通称される。祭神は中央に科長戸辺(しなとべ)命、左に若一王子、右に丹生(にう)明神の三座。旧村社。社伝は宝亀年間(七七〇―七八一)以前の鎮座というが不詳。正暦二年(九九一)一一月二八日の太政官符写(粉河寺文書)に記される粉河寺(現粉河町)領の四至のうちに「西限風社」とあるのが当社のこととされる。明徳四年(一三九三)頃の作製と思われる井上荘絵図(随心院蔵)は井上(いのうえ)荘域の南東端、粉河寺領との境に森を描き「風森」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by