風谷村(読み)かぜたにむら

日本歴史地名大系 「風谷村」の解説

風谷村
かぜたにむら

[現在地名]山中町風谷町

大聖寺だいしようじ川上流左岸の山間の村。下流栢野かやの村。背後は刈安かりやす山に連なる山地で、標高約五一〇メートルの風谷峠を越えて越前権世市野々ごんぜいちのの(現福井県金津町)に通ずる道が古くから開かれていた。元禄一四年(一七〇一)の大聖寺領高辻帳(加越能文庫)にはカザタニの訓を付す。「加賀志徴」に風谷の地名について「風越といふ名所々にあり。是は都て国境郡境にある名なり。国境郡境は惣じて風あらく吹く故、国郡を隔つる所に風越の名あり、(中略)今此なる風谷てふ地名も、風越の同意ならんか」と記す。いわゆる享禄錯乱加賀から越前へ亡命していた黒瀬左近四郎は天文三年(一五三四)九月、出陣するとみせて「ウラガヘリ、かざ谷ヲ越テ」加賀に帰った(朝倉始末記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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