飯原村(読み)はんばらむら

日本歴史地名大系 「飯原村」の解説

飯原村
はんばらむら

[現在地名]温泉津町温泉津大字飯原

小浜こばま村の南東福光ふくみつ川上流の山間に位置する。福光湊から大森おおもり(現大田市)石見銀山への道が通る。

〔中世〕

大家おおえ温泉ゆの郷のうちで、半原とも記す。戦国期には温泉郷を構成した湯里ゆさと西田にしたとともに温泉三方ゆさんぼうと称した。元亀三年(一五七二)四月一三日の毛利輝元安堵状(西念寺文書)に「飯原」とみえ、そのうちの八貫目が森田越中守に与えられている。当地は毛利氏の料所であったと思われるが(天正八年一〇月五日「吉川元春書状写」石見吉川家文書)、天正八年(一五八〇)吉川(石見吉川)経安の強い要望で飯原が経安に給付された(七月二四日「吉川家老臣連署奉書写」同文書など)


飯原村
いいばるむら

[現在地名]前原市飯原

長野ながの村の東に位置し、北はほん村、南は雷山らいざん村。長野村から分村して成立したという(地理全誌)領主変遷神在かみあり村と同じ。元禄国絵図では高一千五六七石余。天保三年(一八三二)の中津藩領郷村高帳下書でも同高。明治初期の戸数一一九(うち僧一)・人口五五九(うち従者一・医術一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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