飯塚河岸(読み)いいづかがし

日本歴史地名大系 「飯塚河岸」の解説

飯塚河岸
いいづかがし

[現在地名]小山市飯塚

おもい川東岸にあり、壬生みぶ河岸と半田はんだ河岸との間に位置し、半田河岸に近接する。承応三年(一六五四)飯塚新田が壬生通伝馬宿に指定されており(正徳二年「飯塚村明細帳」神山美児登文書)、当河岸も同じ頃成立かと推定される。元禄元年(一六八八)の積登り荷物迷惑につき訴状(同文書)によれば、延宝三年(一六七五)にすでに当河岸と乙女おとめ網戸あじと河岸間で積登り荷物陸揚げ争いがあり、元禄元年にも当河岸側は壬生に新河岸ができて乙女・網戸河岸より壬生へ直接荷物を送るため、荷物の陸揚げがいっさいできなくなっていると窮状を訴えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android