飯盛山瓦経遺跡
いいもりやまがきよういせき
[現在地名]西区飯盛 打見通り
旧早良・糸島両郡境をなす連山の東面に独立した飯盛山(三八二・四メートル)の山頂にある。大正一三年(一九二四)、金武村民らが祈雨祭を行うために山頂を整地した際に瓦経が出た。発見されたのは山頂の南東寄り地点で、自然石を積重ねて径約一メートル余の円形石室を構え、瓦経を縦に積重ねて周囲の空所には木炭を詰めてあったという。瓦経の大きさは縦二三センチ、横一九センチ、厚さ一・五センチの平板である。表面には四周に若干の空欄を残して一〇行の罫線を引き、各行に一七字詰の経文を楷書体で刻んで焼成している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 