朝日日本歴史人物事典 「香川敬三」の解説
香川敬三
生年:天保10.11.15(1839.12.20)
幕末の志士,明治の皇后宮大夫。常陸国茨城郡下伊勢畑村(茨城県御前山村)の庄屋蓮田孝定3男。祠官鯉沼家の養子となり伊織と称す。水戸藩士藤田東湖の門弟となり勤王を唱え,のち上京して香川敬三と称し,志士と交流,ことに岩倉具視の知遇を得た。慶応3(1867)年高野山の挙兵に参加,戊辰戦争では東山道総督に従い,近藤勇を捕らえるなどの功があり,賞典禄300石を給せられた。明治初期は軍務に従事,次いで宮内省に移り,明治14(1881)年以降皇后宮大夫として皇后を補佐,20年子爵,40年伯爵。<参考文献>皇学館大学史料編纂所編『香川敬三履歴史料』
(上野秀治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報