馬の緯度(読み)うまのいど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「馬の緯度」の意味・わかりやすい解説

馬の緯度
うまのいど

英語のhorse latitudesの訳で、南北両半球とも洋上の30~35度の緯度帯をいう。そこでは風が弱いかあるいは静穏で、暑く比較的乾燥している。亜熱帯無風帯ともいわれ、亜熱帯高気圧の気候学的な主軸の位置に現れるが、太陽高度の変化に伴われて、緯度5度ぐらいの幅で南北に移動する。馬の緯度という名称は、馬を輸送するために大西洋を横断しようとした帆船が、静穏なために航海できなくなり、そのために海に馬を捨てたということに由来するが、これについては異説もある。

根本順吉

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世界大百科事典(旧版)内の馬の緯度の言及

【風】より

…それより高緯度側に高緯度低圧帯があり,極のまわりは極東風帯となっている。なお中緯度高圧帯は〈馬の緯度horse latitude〉とも呼ばれる。これはスペインから新大陸に向かう馬を積んだ船が,この域内で風がやんでしまって進めなくなり,荷を軽くするために馬を海に投げすて,海面が馬の死体でいっぱいになったということから出ている。…

※「馬の緯度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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