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馬力 ばりき horse power

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬力
ばりき
horse power

仕事率 (工率) の実用単位。2つに大別される。 (1) 仏馬力 メートル法による馬力。記号は PS。 1PSは 75kgw・m/s ,735.5Wである。 (2) 英馬力 記号は HP。 1HP=1.0144PS 。

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デジタル大辞泉の解説

ば‐りき【馬力】

horsepower仕事率の単位。1馬力は、75キログラムの物を毎秒1メートル動かす力。仏馬力では735.5ワットで、日本では内燃機関などに限り使用が法的に認められ、記号PSを用いる。英馬力では746ワットで、記号HPを用いる。馬1頭当たりの工率に由来。
物事を精力的にこなす力。「馬力がある」
荷物を積んで運ぶ馬車。荷馬車。
「そこへ―の往来が烈しいと来ているから」〈里見弴・今年竹〉

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百科事典マイペディアの解説

馬力【ばりき】

重力単位系での仕事率(工率,動力)の単位。ホースパワーhorse power。ワットが発明した蒸気機関の性能を馬と比較して示すために作った単位。計量法施行法では1英馬力(記号HP)を746W,1仏馬力(メートル馬力,記号PS)を735.5Wの工率と決める(1仏馬力=0.9858英馬力)。
→関連項目HPキロワット仕事率動力PS

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世界大百科事典 第2版の解説

ばりき【馬力 horse power】

重力単位系における仕事率(工率,動力)の単位。J.ワットが蒸気機関を発明した際,その性能を馬と比較して示すために作った単位で,ふつうの荷馬車用の馬が単位時間になしうる仕事の実測から,3万3000重量ポンドフィート毎分を1馬力としたことに由来する。ヤード・ポンド法によるものとメートル法によるものとがある。(1)英馬力 550重量ポンド・フィート毎秒に等しく,重力加速度をg=9.8119m/s2とするため,約0.746kW,すなわち約746Wであり,記号はHP,もしくはh.p.である。

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大辞林 第三版の解説

ばりき【馬力】

工業上用いられる仕事率の単位。国によって定義が異なり、日本では0.750キロワットを一馬力とした。また、毎秒550フィートポンド(0.74キロワット)を一馬力とする英馬力( HP )、毎秒75キログラムメートル(0.7355キロワット)の仏馬力( PS )などがある。現在は仏馬力のみが計量法で認められている。 → ワット
精力。活力。体力。 「 -がある」
明治時代、荷馬車の別名。 〔「和英語林集成」(1867年)に訳語として horsepower と載る〕
[句項目]

出典|三省堂
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単位名がわかる辞典の解説

ばりき【馬力】

工学の仕事率の単位。記号は「HP」。メートル法では1HPは、75kgの物体を毎秒1m持ち上げる仕事率(1HP=75kg・m/s)。人間の仕事率は約10分の1馬力。フランス馬力(メートル馬力)では73.55kg、イギリス馬力では74.57kgを持ち上げる仕事率に相当する。

出典|講談社
(C)Kodansha.
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬力
ばりき
horsepower

物を動かすか変形させる動力の大きさを表す単位の一種。動力の大きさは、加える力の大きさと移動または変形する速度の積、つまり、単位時間にする仕事(仕事率)で表される。したがって、軽い物を早く動かすのと、重い物をゆっくり動かすのとが、仕事率では同じ場合がある。この比較を明確にする方法として、荷を運搬するのに多く使用された馬が何頭必要かで動力の大きさを示す方法が考えられた。これは人間が物を運搬するときの感覚と一致している。
 蒸気機関を実用化したイギリスのジェームズ・ワットは、蒸気機関の性能を表示するために動力を実測し、動力の単位として馬力を制定した。馬力を動力の大きさの単位にしたのは、当時蒸気機関が進出した所で動力源として多く馬が使われていたためであろう。ワットは機械(水汲(く)みか製粉)の垂直な車軸に長さ12フィート(約3.66メートル)の腕木をつけ、その端に1頭の馬を結び軸の周りを回らせた。馬の回る速さと腕木の端にかかる力を実測したところ、1分間に2.5回転で、力は175ポンド(約79.4キログラム)であった。したがって1分間にする仕事は3万3000フィート・ポンドであり、毎秒550フィート・ポンドとなる。これが馬1頭の仕事率で、ワットはこれを1馬力とした。馬以外の動力源は、人間でも蒸気機関でも、馬力を実測したときと同じ仕事量を同じ機械で測定することによって仕事率が求められ、馬力で大きさを表すことができることになった。たとえば人間は、成人で短時間なら0.5馬力程度、連続では0.1馬力程度である。
 馬力は初めフィート・ポンドで示されたが、この単位は国際的な単位ではない。そこでメートル法で550フィート・ポンド/秒に近い75キログラム・メートル/秒を1馬力とし、PS(Pferdestrke 馬の力)で表した。初めの550フィート・ポンド/秒(英馬力)をHPで表す。絶対値はすこし異なり、HPのほうが1%程度大きい。さらに国際的に単位を統一するためにCGS(MKS)絶対単位で表すことになり、自動車などのエンジンでも仕事率はワットで表されることになった。1ワットは107エルグ/秒すなわち1ジュール/秒で、近似的に1キロワットは102キログラム・メートル/秒である。したがって近似的に1馬力は0.75キロワットになる。
 ワットは絶対単位として定められ、エネルギーの大きさを表す一般的な単位である。電気エネルギーも1ワットが1ボルト・アンペアであり、熱エネルギーも1カロリー/秒は4.186ワットに相当する。したがって1キロカロリー/秒は約5.6馬力になる。馬力は機関などの出しうる動力の大きさを示すが、燃料のもつ熱エネルギーの利用効率を示すものではない。したがって、熱機関などの性能を知るには、馬力と同時に熱効率、または1馬力時間または1キロワット・時の動力を出すのに必要な燃料重量を示す燃料消費率を知らなければならない。[吉田正武]
『富塚清著『動力の歴史――動力にかけた男たちの物語(新装版)』(2008・三樹書房)』

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世界大百科事典内の馬力の言及

【動物】より

…さてこうした強力な馬は近代の蒸気機関の出現の結果無用の存在となる。とはいえ,蒸気機関のみならず電力を使うモーターに至るまでその出力が何馬力(馬力は文字どおり英語のhorse powerの直訳)であるなどといわれるのは,人間が馬のエネルギーを使っていたことの記憶からくるのである。西ヨーロッパ世界は世界中で最初にしかもスムーズに農業社会から工業社会へと移行したのであるが,それは西ヨーロッパの農業が人力に頼らず,牛馬の力に頼っていたからであり,蒸気機関の発明は,牛馬よりももっと便利で強力な動力源を見つけだそうとした努力のあらわれだったといえよう。…

【動力】より

…伝達する側からみれば,動力を発生したことになり,伝達される側からみれば,動力を消費したことになる。この動力の計量単位を初めて定めたのはJ.ワットであり,その馬力が長く使われた。1馬力(1HP)は毎秒550フィート・ポンドの仕事の発生(消費)割合である。…

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