馬川村(読み)まのかわむら

日本歴史地名大系 「馬川村」の解説

馬川村
まのかわむら

[現在地名]七山村大字馬川

筑紫山脈の北部の山嶺に属する山岳地の村。七山川(→玉島川は、この村に源を発し、谷間のわずかな台地宮の前みやのまえ中組なかぐみ下組しもぐみ松坂まつさこ深入ふかいり下門しもかど谷口たにぐちなどの集落が散在する。

かつて松浦郡から筑前国への道の一つにされ、また佐賀への道筋にもあたっていた。慶長絵図には「七山ノ内 間野川山」と記す。「九州治乱記」には、天正二年(一五七四)竜造寺隆信が神代長良に与えた所領に「草野七山・馬の川・丹生にび川・かり川・滝川・荒川・藤川厳木川」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android