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馬芝居 うましばい

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世界大百科事典 第2版の解説

うましばい【馬芝居】

すべての演者が馬に乗り,踊りや芝居を見せる小屋掛け興行。曲馬(きよくば)ともいう。室町時代には実馬実甲冑による猿楽能が演じられ,多武峰様(とうのみねよう)と呼ばれたが,近世には歌舞伎狂言曲乗りが演じられた。1769年(明和6)難波新地で興行した植木新蔵一座は《三番叟》《知盛》など25曲を上演しているが,《一の谷合戦》や《塩原多助》が人気曲とされた。明治30年代から大正中ごろにかけて全国的に興行されたが,西洋曲馬団にとって代わられ自然消滅した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の馬芝居の言及

【曲馬】より

…宝暦期(1751‐64)に現れた女曲馬は,〈立ち駈(か)け〉〈下りふじ〉〈敵隠れ〉〈蟬どまり〉〈鶴の餌拾い〉などの曲目で評判をとり,寛政(1789‐1801)から文化・文政期(1804‐30)にかけて全盛で,華やかな衣装で歌舞伎芝居の所作事,早替りを演じた。幕末ころは大坂で樋口弥多丸,江戸では花谷勝次郎,渡辺芳三郎などの一座があり,〈石橋(しやつきよう)〉〈七変化〉〈玉藻前〉〈法界坊〉〈浦島〉〈阿古屋〉などの曲馬芝居(馬芝居)で人気をあつめたが,その興行は軽業一座,足芸一座とは別の,曲馬だけの掛小屋で行われた。やがて外来の西洋曲馬が現れる。…

【サーカス】より

…それまでの日本の軽業足芸曲馬などの見世物は,それぞれが芸種別の一座を組み個々の興行形態であったのに比べ,外国のサーカスは規模も大きく,芸種も豊富であったので大評判を呼んだ。とりわけ在来の日本曲馬は,曲乗りも演じていたものの,歌舞伎芝居を馬上で演じるおうような曲馬芝居(馬芝居)が主演目であったので,そのスピード,スリルのある軽業的曲乗りに圧倒された。86年9月東京秋葉原のチャリネ公演は5代目尾上菊五郎に刺激をあたえ,11月の千歳(ちとせ)座で彼はみずからチャリネ曲馬師,猛獣使いに扮し,《鳴響茶利音曲馬(なりひびくちやりねのきよくば)》と銘打って上演したほどである。…

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