馬門番所跡(読み)まかどばんしよあと

日本歴史地名大系 「馬門番所跡」の解説

馬門番所跡
まかどばんしよあと

[現在地名]野辺地町 馬門

通称馬門集落の西方にあたる。藩政期に盛岡藩により弘前藩との藩境近くの奥州街道筋に設けられた境目番所。設置年代は不明であるが、雑書の延宝五年(一六七七)五月二二日条によれば鹿角かづの銅山(現秋田県鹿角市)からの銅を輸送するにあたり「馬門御番所」宛に通行手形が発行されている。「邦内貢賦記」に「馬門・湯瀬・夏坂・松山・雫石五ケ所物留其外所々武具類・鉄類・紅花・紫・黄連・蝋・漆・荏・綿・麻・苧・布・箔・椀・同木地・塩硝・クンロク・香商買之牛馬皮類・無手形男女」とあり、通行人や諸種の出入物資の取締に当たった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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