精選版 日本国語大辞典 「馬飼料」の意味・読み・例文・類語
うまかい‐りょううまかひレウ【馬飼料】
- 〘 名詞 〙
- ① 中世、荘園領主や地頭などが課した雑税。
- ② 江戸幕府の厩方役人中の馬方へ渡される飼育料。
- [初出の実例]「一、御馬飼料直段吟味之事」(出典:日本財政経済史料‐八・官制・勘定所職制雑・延享二年(1745))
- ③ 江戸幕府の定火消(じょうびけし)与力に与えられた雑俸の一つ。
- [初出の実例]「火消与力六十人。〈略〉御手当金廿両馬飼料一日大豆三升」(出典:吏徴(1845)下)
- ④ 江戸時代、有事の際に家中の馬持ちの士へ支給される馬の飼料。口付き人夫(馬丁=馬一頭に二人)の扶持を含む。
- [初出の実例]「一、馬飼料米被下候輩之儀、以来馬飼料拾四両充、金子に而相渡候事」(出典:尾藩大寄合方触‐寛政一一年(1799))