馬飼料(読み)うまかいりょう

精選版 日本国語大辞典 「馬飼料」の意味・読み・例文・類語

うまかい‐りょううまかひレウ【馬飼料】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世荘園領主地頭などが課した雑税。
    1. [初出の実例]「地頭方御馬飼料、一切無先例」(出典高野山文書‐建治元年(1275)五月日・阿氐河庄上村百姓等訴状案)
  3. 江戸幕府の厩方役人中の馬方へ渡される飼育料。
    1. [初出の実例]「一、御馬飼料直段吟味之事」(出典:日本財政経済史料‐八・官制・勘定所職制雑・延享二年(1745))
  4. 江戸幕府の定火消(じょうびけし)与力に与えられた雑俸の一つ。
    1. [初出の実例]「火消与力六十人。〈略〉御手当金廿両馬飼料一日大豆三升」(出典:吏徴(1845)下)
  5. 江戸時代、有事の際に家中の馬持ちの士へ支給される馬の飼料。口付き人夫(馬丁=馬一頭に二人)の扶持を含む。
    1. [初出の実例]「一、馬飼料米被下候輩之儀、以来馬飼料拾四両充、金子に而相渡候事」(出典:尾藩大寄合方触‐寛政一一年(1799))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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