馬鹿と鋏は使いよう(読み)バカトハサミハツカイヨウ

デジタル大辞泉 「馬鹿と鋏は使いよう」の意味・読み・例文・類語

馬鹿ばかはさみ使つかいよう

切れない鋏にも使いようがあるように、ばかも使い方しだいでは役に立つ。

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精選版 日本国語大辞典 「馬鹿と鋏は使いよう」の意味・読み・例文・類語

ばか【馬鹿】 と 鋏(はさみ)は使(つか)いよう

はさみは使い方によって切れたり切れなかったりするし、ばかな者でも、使い方さえよければ役に立つ。
落語・にゅう(1890)〈三遊亭円朝〉「『夫(そ)れに此頃では生意気に成って、大人に腹を立たせますヨ』『イヤ馬鹿と鋏は使ひやうだ』」

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ことわざを知る辞典 「馬鹿と鋏は使いよう」の解説

馬鹿と鋏は使いよう

はさみは上手に使えば切れるが、下手な使い方をすると切れるものも切れなくなる。愚か者はどうにもならないようだが、やはり使い方しだいで役に立つことがある。

[使用例] 「それにこの頃では生意気になって、大人に腹を立たせますよ」「いや馬鹿と鋏は使いようだ」[三遊亭円朝*落語・にゅう|1890]

[解説] はさみといえば、今日ではふつう西洋ばさみを思い浮かべますが、和ばさみ念頭においた表現でしょう。和ばさみは、親指と人差し指で握るようにして使いますが、こつを知らないとなかなかうまく切れません。ただし、主眼は後のほうで、「馬鹿」とあからさまに口にするのを避けて、「何とかと鋏(鋏となんとか)は使いよう」ということも多いことばです。各地にさまざまな異形があります。

〔異形〕馬鹿と剃刀かみそりは使いよう

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