驪駒(読み)りく

精選版 日本国語大辞典 「驪駒」の意味・読み・例文・類語

り‐く【驪駒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 深黒色の馬。くろうま。くろこま。驪馬
    1. [初出の実例]「太子駕驪駒。参小墾田宮」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)推古天皇一八年)
    2. [その他の文献]〔応璩‐与満公琰書〕
  3. 送別の時にうたう歌。逸詩とされる。
    1. [初出の実例]「於是燭焼紅蝋、謌奏驪駒、可以鎖攀慕之魂、可以穿悵望之眼」(出典:本朝文粋(1060頃)九・於鴻臚館餞北客帰郷詩序〈紀在昌〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐王式伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「驪駒」の読み・字形・画数・意味

【驪駒】りく

くろうま。送別の歌、逸。〔漢書儒林、王式伝〕(江公)心に式を嫉(にく)む。歌吹の生に謂ひて曰く、驪駒を歌へと。式曰く、之れを師に聞けり。客、驪駒を歌ふときは、人、客毋庸歸(客、帰るを庸(もち)ふること毋(なか)れ)を歌ふと。今日、人爲(た)り。日ほ早し、未だ可ならざるなりと。

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