デジタル大辞泉
「平行連晶」の意味・読み・例文・類語
へいこう‐れんしょう〔ヘイカウレンシヤウ〕【平行連晶】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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平行連晶【へいこうれんしょう】
二つ以上の同種結晶が相対応する結晶軸を平行に集合したり,異種結晶が結晶軸の方向に簡単な規則的関係で集合すること。前者の例は蛍石の結晶面上に蛍石の小晶が群生する場合。後者は構造の似た原子面がある場合で,たとえば白雲母のへき開面上にヨウ化カリウム液を落とし暖めると,八面体の小晶が平行に連晶する。→双晶
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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平行連晶
同じ鉱物種の多数の結晶粒が共通の結晶軸を共有し,同じ光学的方位を持ち互いに平行かそれに近い方向に成長した結晶.各固体の区別は明確ではない.薄片観察では集合体の個々の部分が分離しているが,三次元的にはおそらくつながっていると予想される.平行連晶は不完全な単結晶で骸晶の特別な場合である[MacKenzie, et al. : 1982].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の平行連晶の言及
【鉱物】より
…毛状結晶は集合して羽毛状,樹枝状を示す場合もある。自形結晶の規則的集合状態の特殊な例として,2個以上の結晶が結晶軸を互いに平行にして集合する平行連晶の例がある。また,2個以上の結晶がおのおの規則的な方位の下に接合結晶することがある。…
【双晶】より
…これらの集合体の中では個々の結晶の方位が不規則であるのが普通であるが,ときには二つの結晶個体の相互の方位にある幾何学的な規則性がある場合があり,それら2個体の方位が互いに異なればこれを双晶という。また,2個体が互いに平行にくっつきあっている場合にはこれを平行連晶parallel growthという。双晶も平行連晶も凹入角(くぼんだところ)を示すことが多い。…
※「平行連晶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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