高免(読み)タカメン

デジタル大辞泉 「高免」の意味・読み・例文・類語

たか‐めん【高免】

江戸時代年貢の賦課率が高いこと。⇔下免げめん

こう‐めん〔カウ‐〕【高免】

相手を敬って、その人が許すことをいう語。お許し。御容赦。

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精選版 日本国語大辞典 「高免」の意味・読み・例文・類語

こう‐めんカウ‥【高免】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相手を敬って、その人が許すことをいう語。許される立場からいう。お許し。御容赦。
    1. [初出の実例]「捻紙可高免候。可勘下候」(出典実隆公記‐明応五年(1496)正月紙背(真光院尊海書状))
    2. 「只今迄の慮外共、御高免(カウメン)下さるべし」(出典:浮世草子傾城禁短気(1711)四)
  3. 田租の率が高いこと。年貢が高いこと。
    1. [初出の実例]「剛直の代官四分六分を目当とす。百姓迷惑して高免なりといへば」(出典:集義和書(1676頃)一六)

たか‐めん【高免】

  1. 〘 名詞 〙 年貢の免(税率)が高いこと。免の低い場合を下免(げめん)という。
    1. [初出の実例]「土地悪敷場所少き道理・彼是見込高免を見合」(出典:牧民金鑑‐六・定免・天明五年(1785))

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