高大連携(読み)こうだいれんけい

大学事典 「高大連携」の解説

高大連携
こうだいれんけい

高等学校と大学が協力して行う事業の総称狭義には「大学における学修を高校の単位として認定する制度」で,実施が危ぶまれたが,SSH(スーパーサイエンスハイスクール)浸透などで高校生が大学の授業に参加し,高校がその単位を認める場合が出てきた。文部科学省の資料では,単位認定が始まった2000年(平成12)には12校だったが,2010年には478校に増加している。また,多くの大学でオープン・キャンパスや大学教員による高校での出張授業が実施されている。その結果,高校生の大学教育への理解が深まり,より積極的な学部学科の選択が行われるようになることが期待される。課題は,大学から高校への支援の形態主体であることである。今後はアメリカ合衆国のような「高校と大学の教員が共同で,生徒・学生の育成を連続的な視点から捉えた教育改善を議論し,お互いの教育活動に参画する取組み」が期待されている。
著者: 細川敏幸

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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