高尾野川(読み)たかおのがわ

日本歴史地名大系 「高尾野川」の解説

高尾野川
たかおのがわ

出水山地の主峰紫尾しび山西側の堀切ほりきり峠に源を発し、平八重ひらばえ中之屋敷なかのやしきの集落(いずれも柴引地内)を経て大久保おおくぼ上水流かみずると高尾野町を貫流し、下水流と出水市の飛地しようとの境界を北西に向かい、野田のだ川を合せてからは河口部の干拓地のなかを北流して八代海に注ぐ。長さ二一キロ、流域面積七五平方キロ(平成七年鹿児島県統計年鑑)上流部は出水山地に深い谷を刻み、次いでシラス台地を浸食しながら北流を続け、下流部では典型的な扇状地沖積低地が発達。冬季には扇状地で伏流し、涸川となることもあり、水無みずなし川・水成みなし川・矢房やふさ川ともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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