高尾野町(読み)たかおのちよう

日本歴史地名大系 「高尾野町」の解説

高尾野町
たかおのちよう

面積:七一・一四平方キロ(境界未定)

郡の東部、出水平野の中央部に位置し、町域は南東部の高尾野地区と北西方の飛地江内えうち地区に分れる。高尾野地区は東西約五キロ、南北約一五キロの細長い地形をなし、東は出水市、南は薩摩郡宮之城みやのじよう町・東郷とうごう町、西は野田のだ町、北西は出水市しよう地区に接し、北は八代海に面する。高尾野地区南部では標高一〇六六・八メートルの紫尾しび山を主峰とする出水山地が北に向かって傾斜、標高一〇〇メートル付近から緩勾配となって台地をなし、中央部を高尾野川、西辺を野田川が沖積地を造りながら北流する。集落は台地と河川の周辺に発達。荘地区を挟んで高尾野地区の北西に飛地をなす江内地区は西は阿久根市、南は野田町に接し、北・北東は八代海に面している。南部を北東に流れる江内川を境に、北部は山岳および畑地帯、南部は水田地帯となっており、集落は海岸線と山麓地帯に発達。高尾野地区の高尾野川・野田川河口周辺と、江内地区の江内川河口周辺には江戸時代から造成された干拓地が広がる。高尾野地区では北部をJR鹿児島本線が横断、その北方の海岸線近くを国道三号がほぼ東西に走る。野田町下名の餅井しもみようのもちい地区で国道三号から分れた同五〇四号は、鹿児島本線と並行しながら東方に進み、町の中心部JR高尾野駅付近で南に折れ、南部を縦断して宮之城町に向かっている。江内地区では北部海岸線を県道荒崎あらさき黒之浜くろのはま線、南部を県道脇本わきもと―荘線が通る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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