大学事典 「高度専門職業人」の解説
高度専門職業人
こうどせんもんしょくぎょうじん
professionals
大学教員,研究者などとならんで日本の大学院が養成するべき人物像の一つ。その養成は,大学院設置基準(1974年)では修士課程の目的の一つとされ,1989年の改正により博士課程の目的にも追加された。学校教育法には,2002年の改正によって高度専門職業人の養成(高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識および卓越した能力を培うこと)を目的とする専門職大学院が規定された。専門職大学院設置基準には,法科大学院と教職大学院があげられている。一方,日本標準職業分類には専門的・技術的職業従事者という大分類があり,「高度の専門的水準において,科学的知識を応用した技術的な仕事に従事するもの,及び医療・教育・法律・宗教・芸術・その他の専門的性質の仕事に従事するもの」とされる。この大分類には高度専門職業人のほか,大学教員と研究者が含まれるが,大学院修了者に限定していないので範囲がやや広い。
著者: 塚原修一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報