高望王(読み)タカモチオウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高望王」の意味・わかりやすい解説

高望王
たかもちおう

桓武天皇曾孫で賜姓の皇族桓武平氏の祖。父は葛原親王の王子高見王。従五位下,上総介。寛平2 (890) 年 (一説には 889年ともいう) 平朝臣の姓を賜わる。退任後も現地に土着し,広大な私営田領主として関東の地に強大な勢力を築いた。平将門,平忠常,平清盛も高望系統で,さらに土肥畠山,千葉など,いわゆる坂東八平氏や北条氏などもこの系統から出ている。

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世界大百科事典(旧版)内の高望王の言及

【桓武平氏】より

…賜姓平氏のうち桓武天皇の皇子・皇孫に系譜をもつものの称(図)。桓武平氏に葛原(かつらはら)親王流・万多(まんだ)親王流・仲野親王流・賀陽(かや)親王流などがあり,さらに葛原親王流も高棟(たかむね)王流と高望(たかもち)王流とに分かれる。しかし,一般にはこれらの諸流のうちとくに高望王流の平氏を桓武平氏という場合が多い。…

※「高望王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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