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坂東八平氏 ばんどうはちへいし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

坂東八平氏
ばんどうはちへいし

桓武平氏末流関東地方に土着して勢力をふるった千葉,上総三浦土肥秩父大庭梶原長尾の8豪族。国衙官僚,開発領主荘官として在地を支配し,長元1 (1028) 年の平忠常の乱後,源氏譜代の郎従となった。源頼朝の挙兵後,鎌倉幕府草創期の有力御家人として活躍した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ばんどうはちへいし【坂東八平氏】

平安時代後期以降,関東八ヵ国の各地に蟠踞(ばんきよ)した桓武平氏姓の武士団の総称。相模の桓武平氏良茂流の(1)大庭(おおば)氏(高座郡大庭御厨),(2)梶原氏(鎌倉郡梶原郷),(3)長尾氏(同郡長尾村),同じく良茂流の(4)三浦氏(御浦郡),および桓武平氏村岡五郎良文流の(5)中村氏(余綾郡中村荘,のち土肥(どひ)氏土屋氏,二宮氏を分出),武蔵の良文流の(6)秩父氏(秩父郡,のち小山田(おやまだ)氏葛西(かさい)氏河越(かわごえ)氏豊島(としま)氏畠山氏などを分出),上総の同じ良文流の(7)上総氏(埴生郡),上総氏と同族で下総の(8)千葉氏(千葉郡千葉荘),以上の8氏をいう。

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大辞林 第三版の解説

ばんどうはちへいし【坂東八平氏】

桓武平氏の末流と称する関東土着の豪族。一般的には千葉・上総・三浦・土肥・秩父・大庭・梶原・長尾の八氏をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

坂東八平氏
ばんどうはちへいし

「はっぺいし」ともいわれる。『太平記』などの軍記物にみえ、しばしば武蔵(むさし)七党と併記される関東地方土着の豪族。『貞丈(ていじょう)雑記』などは上総(かずさ)、千葉、三浦、土肥(どひ)、秩父(ちちぶ)、大庭(おおば)、梶原(かじわら)、長尾の八氏をあげ、一般にこれが用いられているが、『青栗園(せいりつえん)随筆』には別の氏があげられており、この「八」はかならずしも特定の家をさすのではなく、多数を意味するものではなかろうか。いずれにせよ、9世紀末に上総介(すけ)として下向した桓武(かんむ)平氏高望(たかもち)の系譜を引くと称する関東土着の家々である。『貞丈雑記』の八氏は、『尊卑分脈(そんぴぶんみゃく)』によれば高望の子の良文(よしぶみ)および良茂(よしもち)の子孫であるが、この平氏系図には混乱があってかならずしも信用できず、14世紀初期には成立している延慶本(えんきょうぼん)『平家物語』『源平闘諍録(とうじょうろく)』では、いずれも良文流として位置づけている。事実はともあれ、高望の子孫でも国香(くにか)―貞盛・繁盛流がここにみえないことは興味深い。[福田豊彦]

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世界大百科事典内の坂東八平氏の言及

【桓武平氏】より

…(3)良茂の子孫は主として相模国の有力武士となり三浦,和田,鎌倉,長尾,梶原,大庭の諸氏があらわれた。のちにこれら東国地方にひろまった桓武平氏のうち,千葉,上総,三浦,土肥,秩父,大庭,梶原,長尾を坂東八平氏といい,また相模の三浦氏,上総の上総氏,下総の千葉氏がそれぞれの国の介を代々世襲したところから,とくに平氏の三介(さんすけ)と呼んだりしている。ただしこれらの称呼はかなり通俗的なもので,その勢力比較にしても歴史的根拠は薄弱である。…

※「坂東八平氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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