高木仙右衛門(読み)たかぎせんえもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高木仙右衛門」の意味・わかりやすい解説

高木仙右衛門
たかぎせんえもん

[生]文政6(1823).2.12. 長崎,浦上
[没]1899.4.13. 長崎,浦上
長崎市浦上のキリシタン (カトリック) 信徒の指導者。長崎代官高木家の子孫で,江戸時代の迫害期にも信仰を守り伝え,代々信徒の洗礼を司る水方 (みずかた) をつとめた。慶応1 (1865) 年の信徒発見後,仙右衛門はフランス人司祭を助け,伝道士となって活躍したが,新政府による新たな迫害 (浦上四番崩れ) により,信徒多数とともに津和野に配流された。 1873年釈放されて帰郷。この間,迫害に屈せず,信徒を励まし,その精神的支えとなった。また,お告げのマリア修道会 (旧称,聖婢修道会) の創設にあたるなど,長崎カトリック教会の発展に寄与した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高木仙右衛門」の解説

高木仙右衛門 たかぎ-せんえもん

1824-1899 江戸後期-明治時代のキリシタン。
文政7年2月12日生まれ。肥前長崎の人。慶応元年浦上の潜伏キリシタン発見以来伝道士として布教につとめる。4年中心的な信徒114名が流刑となった際(浦上四番崩れ),津和野に流されたが,明治6年帰郷をゆるされ,のち孤児救済などの福祉事業につくした。明治32年4月13日死去。76歳。

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