ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高木美帆」の意味・わかりやすい解説
高木美帆
たかぎみほ
スピードスケート選手。冬季オリンピック競技大会において通算 10個のメダル(金 2,銀 4,銅 4個)を獲得し,2026年8月に国民栄誉賞を授与された。
兄と姉(高木菜那)の影響で幼い頃からアイススケートやサッカーに親しむ。2009年2月にポーランドで開かれた国際スケート連盟 ISUの世界ジュニア選手権で総合 4位に入り注目を集め,年末のオリンピック代表選考会では 1500mで優勝し,2010年バンクーバー・オリンピック冬季競技大会に出場するが,1000mで 35位,1500mで 23位に終わる。2012年と 2023年の世界ジュニア選手権で総合優勝したものの,2014年ソチ・オリンピック冬季競技大会の代表選考会ではふるわず出場を逃した。2015年に日本スケート連盟が招いたオランダのヨハン・デビットの指導のもと本来の滑りを取り戻し,2016年12月の ISUワールドカップの 1000mで初優勝し,2017年3月の世界選手権でも総合 3位に入った。2018年の平昌オリンピック冬季競技大会では 1500mで銀,1000mで銅メダルを獲得したほか,団体追い抜き(チームパシュート)では姉の菜那らとともに金メダルに輝いた。同 3月の世界選手権では男女を通じ日本選手初の総合優勝を遂げ,ISUワールドカップでも全種目の合計得点でトップに立ち総合優勝を果たした。日本選手団の主将を務めた 2022年北京オリンピック冬季競技大会では本命とみられた 1500m,自己記録を更新した 500m,団体追い抜きで銀。最後の出場種目となった 1000mは五輪新記録で金メダルを獲得し,出場 5種目のうち 4種目でメダルを手にした。最後の五輪出場となった 2026年ミラノ・コルティナ・オリンピック冬季競技大会では 500m,1000m,団体追い抜きで 3位に入った。五輪通算 10個のメダル獲得は夏冬両五輪の全競技を通じて日本女子最多となった。このほか,オールランド,距離別,スプリントの各世界選手権,ISUワールドカップなどの競技大会でも多数のメダルを獲得した。2026年3月に現役引退。
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