高猿古墳群(読み)たかざるこふんぐん

日本歴史地名大系 「高猿古墳群」の解説

高猿古墳群
たかざるこふんぐん

[現在地名]上野市喰代 高猿

標高二五〇メートル前後の樹枝状に分れた小尾根の稜線上および斜面に分布する古墳群。墳丘径一五メートル前後の円墳を中心に、方墳数基を含む二十数基の古墳で構成され、多くは内部構造が明確でなく、一部に盗掘石室石材が露出するものや、横穴式石室が確認されるものもある。明治四四年(一九一一)発掘の一号墳(王塚)は周囲約三〇間の円墳で内部構造は不明だが、勾玉・玉管・刀剣・銅鏡(三面、画文帯神獣鏡・五獣鏡・珠文鏡)など豊富な副葬品とともに、須恵器蓋坏四点の中に蛤・鮑・鰈などの貝殻や魚骨が分けて収められていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android