高田寺(読み)こうでんじ

日本歴史地名大系 「高田寺」の解説

高田寺
こうでんじ

[現在地名]師勝町高田寺

瑠璃山と号し、天台宗本尊薬師如来。寺伝によれば、養老四年(七二〇)建立で、筑後守道首名の開基、行基の開山といい、大同年中(八〇六―八一〇)、ここに詣でた最澄が寺号を高田寺と定めたという。往昔は七堂伽藍、一二坊があったというが、今は薬師堂のみ残って本堂となっている。付近に地蔵屋敷・実相坊・観音堂の地名がある(西春日井郡誌)。山号を「寛文覚書」は医王山とし、「医王山」と書いた古扁額を現蔵する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 銘文 梵鐘 追銘

デジタル大辞泉プラス 「高田寺」の解説

高田寺

愛知県北名古屋市にある天台宗の寺院。本尊の薬師如来像、鎌倉時代末~室町時代中期頃に建てられた本堂は国の重要文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の高田寺の言及

【師勝[町]】より

…肥沃な沖積低地にあって米作とともに野菜の栽培が盛んであったが,近年住宅建設や工場進出にともない農地は次々に転用され,農業人口は減少している。天台宗の名刹(めいさつ)高田寺の本堂や本尊の薬師如来座像は重要文化財に指定されている。【萩原 毅】。…

※「高田寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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