日本歴史地名大系 「高越寺」の解説 高越寺こうつじ 徳島県:麻植郡山川町西川田村高越寺[現在地名]山川町 木綿麻山西川田(にしかわた)の南西部、阿波富士とよばれる高越山(一一二二メートル)の山頂部にある。摩尼珠山護国院と号し、真言宗大覚寺派。本尊は蔵王権現と千手観音。寺伝によると天智天皇の時代に役小角によって開かれ、延暦年間(七八二―八〇六)に空海が登って千手観音を刻み、一字一石の法華経を高越山頂に埋めたという。高越山は阿波修験道の発祥の地といわれ、西上(さいじよう)山の別名は大和吉野金峯山(きんぶせん)を東上山とよぶのに対する呼称とされる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報