高輪南町(読み)たかなわみなみちよう

日本歴史地名大系 「高輪南町」の解説

高輪南町
たかなわみなみちよう

[現在地名]港区高輪四丁目

東海道に面した片側の年貢町屋。北は高輪中町および薩摩鹿児島藩抱屋敷、東は海、西は同藩松平(島津)家下屋敷および抱屋敷、筑後久留米藩有馬家下屋敷・武蔵川越藩松平家下屋敷・越前鞠山藩酒井家下屋敷、南は北品川宿(現品川区)のうち八ッ山やつやま

もとは下高輪村のうちで家作の成立した年代は不明。正徳三年(一七一三)から町奉行・代官両支配。下高輪村のうちでも南寄りにあるので南町という。町内間数は田舎間で南北表二〇五間余・裏幅二〇八間余、東西奥行は南方約二三間・北方二一間。四千九八〇坪。反別一町六反余・高一七石余。文政一一年(一八二八)の家数一一七、うち家持五・家守一六・地借八・店借八八。町の前面は海、西側背後は武家地となっており、町内にも北部に鹿児島藩抱屋敷(間口二六間余・六七七坪)、中ほどに久留米藩抱屋敷二ヵ所(北は間口三間・一〇九坪、南は間口四〇間余・九六九坪)、南寄りに鞠山藩抱屋敷(間口一〇間余・二六三坪)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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