日本歴史地名大系 「高鉾神社」の解説 高鉾神社たかほこじんじや 奈良県:吉野郡吉野町山口村高鉾神社[現在地名]吉野町大字山口山口(やまぐち)集落の北東、丘陵上に吉野山口(よしのやまぐち)神社と並立して鎮座。祭神高皇産霊(たかみむすび)神・神皇産霊(かみむすび)神。旧郷社。「延喜式」神名帳の吉野郡「高桙(タカホコノ)神社鍬」に比定される。もとは竜門(りゆうもん)岳の山頂に鎮座し、一説に室町の頃一色氏が山城を築いた時、山口の稲荷社のある高桙(たかほこ)屋敷に移し、その後さらに現吉野山口神社の社地に遷座、吉野山口神社・大名持(おおなもち)神社(現吉野町)とともに竜門(りゆうもん)郷二一ヵ村の総社となったという。「大和志」は高桙神社として「土人云、昔在竜門山頂、礎石尚存」と記す。後世に天満宮を祀ったことは、明和四年(一七六七)再建時寄進の湯釜銘でわかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by