高階為家(読み)たかしなの ためいえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高階為家」の解説

高階為家 たかしなの-ためいえ

1038-1106 平安時代中期-後期官吏
長暦(ちょうりゃく)2年生まれ。白河上皇近臣としてつかえる。播磨(はりま),近江(おうみ),越前(えちぜん),備中(びっちゅう)などの国司を40年余つとめ,財力をたくわえて,寺の造営などをおこなう。寛治7年大和興福寺衆徒の訴えで,一時土佐(高知県)に流された。嘉承(かじょう)元年11月17日死去。69歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の高階為家の言及

【高階為章】より

…平安後期の廷臣。備中守為家の長男。初め六位蔵人として白河天皇に近侍し,譲位後直ちに院司に補され,殊恩をもって越後守に任ぜられてからは,引き続き但馬,加賀,丹波など大国の守を歴任した。1093年(寛治7)加賀守在任中,父の近江守為家が興福寺衆徒の強訴により除名配流されたときも,為章は長男にもかかわらず特に縁坐をまぬがれ,四男の阿波守為遠が現任を停められたので,世人は専主の〈非常の断〉として驚嘆し,〈寵臣〉の名を高めた(《本朝世紀》)。…

※「高階為家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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