高麗壱越調(読み)こまいちこつちょう

精選版 日本国語大辞典 「高麗壱越調」の意味・読み・例文・類語

こま‐いちこつちょう‥イチコツテウ【高麗壱越調】

  1. 〘 名詞 〙 雅楽うち、特に高麗楽(こまがく)調子一つ律旋法に属し、その主音はホ音。高麗楽の大部分がこの調子に属する。高麗笛音律唐笛よりも二律高いので、主音は平調であるが、壱越調と同じ指使いであるところからいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の高麗壱越調の言及

【調子】より

… 以上のほかに,枝調子(えだちようし)という概念があり,黄鐘調で箏を呂に調弦するものを水調(すいちよう)といったり,壱越調の中の特定の曲を沙陀調(さだちよう)とするなどがそれである。 高麗楽には三調子と総称する高麗壱越調,高麗平調,高麗双調がある。調子名と宮の音高との関係は,唐楽とは違って一致しておらず,高麗壱越調は平調,高麗平調は下無(しもむ),高麗双調は黄鐘を宮とする。…

※「高麗壱越調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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