日本歴史地名大系 「高麗寺村」の解説 高麗寺村こうらいじむら 神奈川県:中郡大磯町高麗寺村[現在地名]大磯町高麗(こま)・高麗一―三丁目北西に高麗(こうらい)権現(現高来神社)を山頂(約一六五メートル)に祀る高麗寺山(現高麗山)があり、花水(はなみず)川が東部を南へ流れる。東は大住(おおすみ)郡平塚宿、西南は大磯宿、北は山下(やました)村・高根(たかね)村(現平塚市)に接する。東海道がほぼ中央を通る。大磯宿に一反余、平塚宿の小名上平塚(かみひらつか)に一町二反余の飛地がある(風土記稿)。「和名抄」の大住郡高来(たかく)郷に比定する説がある。また村名は天台宗高麗寺(廃寺)より起こったと伝える(風土記稿)。「吾妻鏡」建久三年(一一九二)八月九日条によれば北条政子の実朝出産の際、安産祈願のため誦経を行った寺のなかに「高麗寺大磯」がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by