鬢帽子(読み)ビンボウシ

デジタル大辞泉 「鬢帽子」の意味・読み・例文・類語

びん‐ぼうし【×鬢帽子】

左右に布を垂れて鬢のあたりをおおうようにしたかぶりもの。
「―したる雲客うちほほゑみて」〈太平記三五
江戸時代病人が手ぬぐいなどを頭に巻き、端を鬢のあたりに垂らしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「鬢帽子」の意味・読み・例文・類語

びん‐ぼうし【鬢帽子】

〘名〙
① かぶり物の一種烏帽子の下にかぶった布で、左右の鬢から顔の側面を覆うようにしたもの。
建武年間記(南北朝頃)「一用鬢帽子事。一笠着事」
② 江戸時代、病人が用いた鉢巻手拭などを頭に巻いて、端を鬢のあたりに垂らしたもの。病鉢巻
※俳諧・曠野(1689)四「菊のつゆ凋(しをる)る人や鬢帽子〈其角〉」

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