鬱多羅僧(読み)ウッタラソウ

デジタル大辞泉 「鬱多羅僧」の意味・読み・例文・類語

うったらそう【鬱多羅僧】

《〈梵〉uttarāsaṅga音写三衣さんえ一つの、七条袈裟けさ

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精選版 日本国語大辞典 「鬱多羅僧」の意味・読み・例文・類語

うったらそう【鬱多羅僧】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] uttarāsaṅga (上衣・中価衣の意)の音訳 ) 仏語。僧の着る袈裟(けさ)で、三衣(さんえ)の一つ。七条の袈裟。
    1. [初出の実例]「今見天竺袈裟鬱多羅僧并安位会也」(出典参天台五台山記(1072‐73)五)
    2. [その他の文献]〔大宝積経‐二六〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鬱多羅僧」の意味・わかりやすい解説

鬱多羅僧
うったらそう

七条」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の鬱多羅僧の言及

【袈裟】より

…インドの仏教僧団で,不用になったり,捨てられた長短の布片を縫い合わせて,僧尼の着用すべきものとして制定された3種類の衣(三衣(さんえ))を袈裟と称した(図)。すなわち僧伽梨(そうぎやり),鬱多羅僧(うつたらそう)と安陀会(あんだえ)の三つである。僧伽梨は大衣,重衣ともいわれ正装衣に,鬱多羅僧は上衣として礼仏や説法の聴聞に着用し,安陀会は内衣と称して日常の作業や肌着用に用いられた。…

【三衣一鉢】より

…安陀会(あんだえ)と音写される),その上に着るウッタラーサンガuttarāsaṅga(大衣。鬱多羅僧(うつたらそう)),そして時にさらにその上に着るサンガーティsaṃghāṭi(重衣。僧伽梨(そうぎやり))のことで,これらはいずれも形や大きさ,色,縫製法,着用法などが定められていた。…

※「鬱多羅僧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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