平安時代の辞書『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』や『類聚名義抄(るいじゅうみょうぎしょう)』などに「ここめ」を醜女、鬼などというが、妖怪(ようかい)、化け物などを表す恐怖のイメージをもたらすことばとみてよい。実体ははっきりしないが、「ここめ」に「誠にや君がつかやを毀(こぼ)つなる世には勝れるここめありけり」(『今鏡』)とあり、「鬼ここめ」に「鬼ここめをも物ならず思へる武士はおそろしきものぞ」(『十訓抄(じっきんしょう)』)、「あら牛にて、鬼ここめの様なりし和田が一門を、かけちらしたりし武士也」(米沢本『沙石集(しゃせきしゅう)』)などのような用例がみられる。子供を脅(おど)すのに「ここめがくる」ともいわれたらしい。
[岡田袈裟男]
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...