醜女(読み)シコメ

デジタル大辞泉 「醜女」の意味・読み・例文・類語

しこ‐め【醜女】

容貌ようぼうのみにくい女。しゅうじょ。
黄泉よみの国にいたという、容貌のみにくい女の鬼。
黄泉よもつ―を遣はして追はしめき」〈・上〉
[類語]不美人ぶおんな醜女醜婦悪女ぶすおかちめんこすべた

しゅう‐じょ〔シウヂヨ〕【醜女】

顔のみにくい女。しこめ。
[類語]不美人ぶおんなしこめ醜婦悪女ぶすおかちめんこすべた

ぶ‐おんな〔‐をんな〕【醜女】

容姿のみにくい女性。
[類語]不美人しこめ醜女醜婦悪女ぶすおかちめんこすべた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「醜女」の意味・読み・例文・類語

しこ‐め【醜女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しこ」は、元来、強く恐ろしいの意 )
  2. 黄泉国(よみのくに)にいるという恐ろしく、みにくい女の鬼。
    1. [初出の実例]「其の妹伊邪那美命、『吾に辱見せつ』と言ひて、即ち予母都(よもつ)志許売(シコメ)〈此の六字は音を以ゐよ〉を遣はして追はしめき」(出典古事記(712)上)
  3. 容貌のみにくい女。醜婦。しゅうじょ。
    1. [初出の実例]「さるよりあたりをたちふるまひする女どもは、唯醜女(シコメ)のみを撰集(えりあつめ)てげり」(出典:読本・本朝水滸伝(1773)一〇)

しゅう‐じょシウヂョ【醜女】

  1. 〘 名詞 〙 みにくい女。顔かたちの悪い女。醜婦。しこめ。しゅにょ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「かいなき姫にて候を〈略〉しうじょとおぼしめさるるともめしをかせ給はば」(出典:幸若・いるか(室町末‐近世初))

ぶ‐おんな‥をんな【醜女】

  1. 〘 名詞 〙 みにくい女。しこめ。しゅうじょ。
    1. [初出の実例]「河岸随一の醜女(ブヲンナ) 樽屋のおちか」(出典:道程(1914)〈高村光太郎新緑毒素)

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普及版 字通 「醜女」の読み・字形・画数・意味

【醜女】しゆうじよ

しこめ。

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