鬼鎮神社
きぢんじんじや
[現在地名]嵐山町川島
江戸時代、広野村の飛地で、同村秣場であった現大字川島の中央にある。寿永元年(一一八二)、畠山重忠が菅谷館の築城にあたって、同館の鬼門除けとして祀ったのが草創と伝える。衝立久那止命・八衢比古命・八衢比売命を祀り、旧村社。「風土記稿」では「鬼神明神社」とあり、村民持であった。江戸時代中頃には正月の松飾をはじめ、毎月朔・望・二・八日の掃除は、村方修験教蔵院が行い、三月一五日・九月一五日の祭礼には隣村より神子を頼み湯花神楽を奉納した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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