(読み)オ

  • ▽魚
  • いお いを
  • いお〔いを〕
  • うお
  • うお うを
  • うお〔うを〕
  • お を
  • お〔を〕
  • ぎょ
  • さかな
  • 漢字項目
  • 魚/×肴

デジタル大辞泉の解説

「うお」が他の語と複合して変化した語。「氷(ひお)」
《「酒(さか)菜(な)」の
(肴)酒を飲むときに添えて食べる物。酒のさかな。つまみ。「あり合わせの物を―に飲む」
(肴)酒席に興を添える歌や踊り、話題など。「同僚の噂話を―にして一杯やる」
(魚)うお。魚類。「―を三枚におろす」「川―」
[補説]魚肉を多く酒のつまみにしたところから「さかな」が魚類をさすようになった。日葡辞書では、「肉や魚」の意と「酒を飲むときのおかず」の意とが並記されている。
[下接語](ざかな)青魚生き魚川魚口取り肴(ざかな)小魚強(し)い肴(ざかな)塩魚重肴(じゅうざかな)酢肴(すざかな)年取り魚取り肴(ざかな)生(なま)魚煮魚・挟み(ざかな)・鉢肴(はちざかな)干(ひ)魚焼き魚
《「肴(な)」と同語源》食用とする魚。さかな
「海佐知を以ちて―釣らすに」〈・上〉
うお。さかな。
「荒海の怒れる―のすがた」〈・帚木〉
魚類の総称。さかな。古くは「いお」ともいった。→魚類

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世界大百科事典 第2版の解説

〈さかな〉は中世以来の魚類を総称する語であるが,もとは〈うお〉もしくは〈いお〉と呼び,また,うろこのある点から〈いろくず〉〈うろくず〉とも総称した。魚類が酒席に添えられることが多いために,酒のな(菜)の意で〈さかな〉と称せられ,飲酒の副食物の代表となったと説明されている。なお,魚類の生物学的説明は,〈魚類(ぎよるい)〉のを参照されたい。
[魚と日本人]
 日本は四面を海に囲まれ内陸部にも河川湖沼が多かったから,魚類は種類も量も多く,その捕獲法も早くから発達している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚類の総称名。「いお」「さかな」「お」ともいう。平安中期の漢和辞書『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に「水中を連行する虫の総名なり」と水中動物を総称するが、限定的にサケ(鮭)の名称とする用法もある。これは料理方の用法で、『聞書秘伝抄』(1651、慶安4刊)に「うをとばかりおし出して申し候は、鮭のことなり」とある。

[宇田敏彦]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① さかな。うお。
※伊勢物語(10C前)九「白き鳥の嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水のうへに遊びつついををくふ」
② 魚「さけ(鮭)」の異名
※浜荻(庄内)(1767)「鮭(さけ)を しゃけ 庄内にていほといふ」
[語誌]同義のウオ(ヲ)は奈良時代から使われたが、イオ(ヲ)のたしかな例は平安時代からになる。ただし、イオがウオに取って代わることはなく、散文にイオ、和歌にウオという使い分けが認められる。
〘名〙
① 魚類の総称名。いお。さかな。お。
※書紀(720)継体七年九月・歌謡「つぬさはふ 磐余(いはれ)の池の 水下ふ 紆嗚(ウヲ)も 上に出て嘆く」
② とくに鮭(さけ)をいう、むかしの料理方の語。〔聞書秘伝〕
[補注]→「さかな(魚)」の語誌
〘語素〙 うお(魚)が他の語と熟合したとき変化して生じた語形。「おうお(大魚)」(「おおうお」が変化したもの)、「ひお(氷魚)」(「ひうお」が変化したもの)など。
※古事記(712)下・歌謡「意布袁(おふヲ)よし 鮪(しび)突く海人(あま)よ」
〘名〙
① うお。さかな。
② 「ぎょりん(魚鱗)②」の
※甲陽軍鑑(17C初)品四二「敵を引懸る合戦には〈略〉あまりに横ひろからざる処にては魚(ギョ)
〘名〙 (「な(肴)」と同語源) 食用、特に、副食物とするための魚(さかな)
※書紀(720)持統三年七月「越の蝦夷八釣魚等に賜ふ。各差有り(魚、此をば儺(ナ)と云ふ)」

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世界大百科事典内のの言及

【イエス・キリスト】より

…また中世末期から用いられたJHS(イエススJHESUSの略)もこれに類する。 次に,抽象文としてふつうに見られるものは,十字,十字架,およびそれらのさまざまな変化,すなわちまんじ,アンクankh(上に輪のついたT字形十字で,エジプト古来の象徴),ギリシア語のT(タウ)などで,また具象的なものには錨(十字架に似た形でまた信徒の舟を守る意),魚(〈神の子,救い主,イエス・キリスト〉を表すギリシア語Iēsous Christos,Theou Uios,Sōtērの頭文字の組合せが魚ichthysとなるところからであると説明されるが,他の説明もある),羊(犠牲の獣)などがあり,中世盛期になってさらに獅子,ペリカン,フェニックス,鷲,一角獣(ユニコーン)などが加わる。植物象徴としてブドウ,ヤシなどが用いられる。…

※「魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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