(読み)うろこ(英語表記)scale

翻訳|scale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


うろこ
scale

動物の皮膚をおおう保護小片。多数の鱗が屋根瓦のように体表に敷きつめられて,これをおおう。ただしその生物学的由来はさまざまに異なっている。魚類のものは真皮から生じた骨質のもので,小円板状のもの (多くの硬骨魚の骨鱗) ,突起が体表に突出するもの (サメ類などの楯鱗) などがある。また爬虫類や,鳥類の脚の鱗は,表皮の角質の形成物であり,哺乳類センザンコウ (有鱗目) の鱗も,表皮性のものである。

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デジタル大辞泉の解説

いろ‐くず〔‐くづ〕【×鱗】

魚などのうろこ。うろくず。〈和名抄
魚など、うろこのある生き物。うろくず。
「宇治川の底に沈める―を網ならねどもすくひつるかな」〈栄花・御裳着〉

いろこ【×鱗】

《「うろこ」の古形》
うろこ。いろくず。
「高麗のあげばり十一間を―のごとくうちたり」〈宇津保・吹上下〉
頭のふけ。〈和名抄

うろ‐くず〔‐くづ〕【×鱗】

魚などのうろこ。いろくず。
「その虫は―あり」〈体源鈔〉
魚。いろくず。
「山野の獣(けだもの)、江河の―に至るまで」〈盛衰記・四〇〉

うろこ【×鱗】

《「いろこ」の音変化》
動物の体を覆って保護する硬い薄片。魚類では真皮から形成されたもの、爬虫(はちゅう)類・鳥類や哺乳類の一部では表皮角質化したもの。こけら
鱗形(うろこがた)」の略。
三角形をしたもの。明朝体の「三」の各横画にみられる三角形など。

こけ【×鱗】

こけら(鱗)」に同じ。

こけら【×鱗】

魚・蛇などの、うろこ。こけ。

りん【×鱗】

[接尾]助数詞。魚のうろこ、また、魚の数を数えるのに用いる。「鯉一

りん【鱗】[漢字項目]

人名用漢字] [音]リン(呉)(漢) [訓]うろこ こけら
魚のうろこ。「鱗介鱗族魚鱗銀鱗逆鱗(げきりん)細鱗片鱗
うろこ状のもの。「鱗雲鱗粉鱗毛

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百科事典マイペディアの解説

鱗【うろこ】

動物の体表の大部分または一部分をおおうかたい小薄片。皮膚の付属物で,ヘビやトカゲ,または鳥の脚などの表皮表面の角質化による角鱗,硬骨魚の真皮の骨化による骨鱗,軟骨魚の表皮性のエナメル質と真皮性の象牙(ぞうげ)質からなる楯(じゅん)鱗などがある。鳥類のくちばし,羽毛,哺乳(ほにゅう)類の蹄やサイの角などは角鱗が変化したもの。魚のうろこには同心円状の年輪が認められ,年齢を判別し得る。数は種類によって一定。
→関連項目魚鱗魚類

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大辞林 第三版の解説

いろくず【鱗】

魚などのうろこ。うろくず。 〔和名抄〕
うろこのある動物。魚・竜など。 「鵜縄うなわに逃ぐる-を/山家

いろこ【鱗】

〔「うろこ」の古形〕
うろこ。いろくず。 「御門を立てて、-の如くに造り重ねたるおとど/宇津保 藤原君
うろこのある動物。
頭のふけ。 〔和名抄〕

うろくず【鱗】

〔古くは「いろくづ」〕
魚のうろこ。〔節用集 天正本
魚。 「明暮運ぶ-の/謡曲・竹生島」

うろこ【鱗】

〔古くは「いろこ」〕
魚類・爬虫類などで体を保護するため体表をおおう小薄片。表皮の外層が角質化したものや、真皮が硬化したものがある。それによって魚の年齢を知ることがある。こけら。
家紋の一。鱗形を中心に意匠したもの。
「うろこがた」の略。

こけ【鱗】

こけら(鱗)」に同じ。

こけら【鱗】

(魚などの)うろこ。こけ。 「散る花はさながら鯛たいの-かな/狂言・連歌十徳 天正本

りん【鱗】

( 接尾 )
助数詞。
魚のうろこの数を数えるのに用いる。 「六々三十六-を丁寧に描きたる竜/草枕 漱石
魚の数を数えるのに用いる。 「鯉一-」

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