あざ・れる【鮾・鯘】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]あざ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① (魚肉などが)腐る。
- [初出の実例]「是に海人(あま)の苞苴(おほむへ)、往還(かよふあひだ)に鮾(アサレ)ぬ」(出典:日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))
- 「ニクガ azareta(アザレタ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ② ( 比喩的に ) 腐ったように荒れ乱れる。
- [初出の実例]「熟(つ)えて落ちたる果(このみ)かと、噫見よ、空に日は揺ぎ、濃くも腐(アザ)れし光明は喘(あへ)ぎ黄ばみて」(出典:有明集(1908)〈蒲原有明〉寂静)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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