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有明集 ありあけしゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有明集
ありあけしゅう

蒲原有明 (かんばらありあけ) の第4詩集。 1908年刊。観念象徴詩体の頂点をきわめた作品を集め,明治新体詩の到達点を示す。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

ありあけしゅう【有明集】

蒲原有明の第4詩集。1908年刊。有明の詩業の頂点をなす詩集で,ソネット形式の〈豹の血〉8編をはじめ,いずれも文語定型による創作詩48編,訳詩4編を収めている。なかでも〈豹の血〉に含まれる〈智慧の相者は我を見て〉〈月しろ〉〈茉莉花〉などは特に有名であって,視覚,聴覚,嗅覚などさまざまな感覚が複雑にからみ合い,交響し合う〈感覚の総合整調〉の世界を実現している。長編バラードの傑作〈人魚の海〉もあるが,仏教的理念を基調として繊細幽暗な世界を歌った〈秋のこころ〉〈滅の香〉などを含めて,象徴詩の典型であるとともに,日本近代詩の記念碑的詩集の一つである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ありあけしゅう【有明集】

詩集。蒲原有明作。1908年(明治41)刊。近代人の想念を豊かな感覚とリズムで表現した文語定型詩で、独自な象徴詩風を完成。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有明集
ありあけしゅう

蒲原(かんばら)有明の第四詩集。1908年(明治41)1月、易風社刊。ソネット形式の「豹(ひょう)の血」8編をはじめ、創作詩48編、訳詩4編を収めている。なかでも「豹の血」に含まれる「智慧(ちえ)の相者(そうじゃ)は我を見て」「月しろ」「茉莉花(まつりか)」などは、さまざまな感覚が交錯し照応しあう、高度に象徴的な情調世界を歌った絶唱であり、また「秋のこころ」「滅(めつ)の香(か)」など、仏教を基調とする音楽的でしかも思索的な詩の傑作もある。有明の代表詩集であるとともに、わが国近代詩の最高の成果の一つである。[渋沢孝輔]
『『定本蒲原有明全詩集』全1巻(1957・河出書房) ▽渋沢孝輔著『蒲原有明論』(1980・中央公論社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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