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蒲原有明 かんばら ありあけ

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美術人名辞典の解説

蒲原有明

詩人。本名隼雄。東京生。有明は号。『読売新聞』の懸賞小説に「大慈悲」が一等当選するが小説は二作のみで、以後詩作に専念。第二詩集『独絃哀歌』で新しい詩人として注目され、第四詩集『有明集』は象徴詩人としての優れた才能を示す。芸術院会員。昭和27年(1952)歿、75才。

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デジタル大辞泉の解説

かんばら‐ありあけ【蒲原有明】

[1875~1952]詩人。東京の生まれ。本名、隼雄(はやお)。島崎藤村とともに新体詩の完成者となり、さらに日本象徴詩の先駆者となる。詩集「草わかば」「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集」などがある。

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百科事典マイペディアの解説

蒲原有明【かんばらありあけ】

明治期の詩人。本名隼雄。東京生れ。小説も書いたが,のち詩に専心,英仏の近代詩人,また上田敏の訳詩に影響を受け,詩集《独絃哀歌》《春鳥集》を出し,《有明集》(1908年)に至って独自の象徴的手法を完成。
→関連項目邪宗門象徴主義新体詩ロマン主義

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

蒲原有明 かんばら-ありあけ

1876-1952 明治-昭和時代の詩人。
明治9年3月15日生まれ。硯友(けんゆう)社系の小説家として出発。のち詩作に専念し,「草わかば」「独絃哀歌」で注目される。明治38年の「春鳥集」,41年の「有明集」で象徴詩人としての才能を開花させ,その詩は北原白秋や木下杢太郎(もくたろう)らに影響をあたえた。芸術院会員。昭和27年2月3日死去。75歳。東京出身。国民英学会卒。本名は隼雄(はやお)。
【格言など】智慧の相者は我を見て今日し語らく,汝(な)が眉目(まみ)ぞこは兆(さが)悪しく日曇(ひなぐも)る(「有明集」)

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世界大百科事典 第2版の解説

かんばらありあけ【蒲原有明】

1875‐1952(明治8‐昭和27)
明治期の詩人。東京生れ。本名隼雄(はやお)。父忠蔵は佐賀県出身の司法省文部省官吏。生母ツネは有明8歳のときに離別され,継母のもとで育つ。東京府立尋常中学校(現,日比谷高校)卒後,神田の国民英学会で英文学を学ぶ。1898年,《読売新聞》の懸賞小説(尾崎紅葉選)に1等当選したが,小説は2作だけでやめ,以後は詩作に専念。第1詩集《草わかば》(1902)で,薄田泣菫と並ぶ新しい詩人として世に迎えられた。第2詩集《独絃哀歌》(1903)では,〈独絃調〉と呼ばれる独特の詩律を創始して一時代の流行を生み,特に第3詩集《春鳥集》(1905)は,日本で初めて象徴主義的志向を表明した詩集として有名である。

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大辞林 第三版の解説

かんばらありあけ【蒲原有明】

1876~1952) 詩人。東京生まれ。本名、隼雄。「春鳥集」「有明集」などで日本近代象徴詩の理念と実作を示した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蒲原有明
かんばらありあけ

[生]1876.3.15. 東京
[没]1952.2.3. 東京
詩人。本名,隼雄 (はやお) 。幼くして生母が離別され,その影響もあって,早くから孤独を好む性格であった。東京府立尋常中学を経て,1892年第一高等学校を志望したが,受験に失敗,国民英学会に学んだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蒲原有明
かんばらありあけ
(1875―1952)

詩人。明治8年(ただし戸籍上は翌9年)3月15日、東京府麹町(こうじまち)区(現千代田区)隼(はやぶさ)町八番地に生まれる。本名隼雄(はやお)。父忠蔵は佐賀県出身の官吏、生母ツネは有明8歳のときに離別され、継母のもとで育つ。東京府立尋常中学校(現日比谷(ひびや)高等学校)卒業後、神田錦(にしき)町の国民英学会で英文学を学ぶ。1898年(明治31)『読売新聞』の懸賞小説(尾崎紅葉選)に一等当選したが、小説は2作だけでやめ、以後詩作に専念する。1902年(明治35)第一詩集『草わかば』(新声社)を刊行、薄田泣菫(すすきだきゅうきん)と並ぶ新しい詩人として世に迎えられた。第二詩集『独絃(どくげん)哀歌』(1902・白鳩社)では、「独絃調」とよばれる独特の詩律を創始して一時代の流行を生み、また第三詩集『春鳥集』(1905・本郷書院)は、わが国で初めて象徴主義的志向を表明した詩集として有名である。その「自序」では、詩形の革新を図り、「邦語の制約を寛(ひろ)う」しながら、諸官能の交錯を通じて「近代の幽致」を表現すべきことが主張されている。しかし有明の最高の詩的達成は次の『有明集』(1908・易風社)であって、この詩集は、自らいう「感覚の綜合(そうごう)整調」の世界を十全にみせた、わが国象徴詩の一頂点である。これ以後彼は詩壇の第一線から退いてしまったが、生涯自作の改作推敲(すいこう)を続けた。ほかに随筆集『飛雲抄』(1938・書物展望社)、自伝小説『夢は呼び交す』(1947・東京出版)などがある。昭和27年2月3日没。[渋沢孝輔]
『『蒲原有明詩集』(1976・思潮社) ▽矢野峰人著『蒲原有明研究』増訂版(1959・刀江書院) ▽松村緑著『蒲原有明論考』(1965・明治書院)』

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世界大百科事典内の蒲原有明の言及

【青木繁】より

…またこの年には日本古代に想を得た《享楽》《天平時代》などラファエル前派の影響が色濃い幻想的な秀作も描かれ,青木の生涯で最も豊饒な年となった。詩人蒲原有明との交友もこの年にはじまり,その詩集に口絵,挿絵を描くが,ロマン主義の文学と絵画とのみごとな結合がそこに見られる。07年,自信作《わだつみのいろこの宮》を東京府勧業博覧会に出品,夏目漱石らの賞賛はあったものの,3等賞にとどまった。…

【有明集】より

蒲原有明の第4詩集。1908年刊。…

【ウマル・ハイヤーム】より

…100首から2000首まで,さまざまの説がある彼の《ルバーイヤート(四行詩集)》は,19世紀末にイギリスの詩人E.フィッツジェラルドの名訳によって全世界に知られている。日本でも明治41年(1908)蒲原有明による邦訳をはじめ,20種以上の訳詩がある。刹那主義者,唯物主義者,運命論者とも評されている。…

【ロセッティ】より

…晩年,精神的・肉体的障害に苦しみ麻酔剤クロラールの中毒にかかり,多彩な生涯をとじた。日本では蒲原有明《独絃哀歌》(1903)や上田敏《海潮音》(1905)にロセッティのソネット数編が訳され,有明の恋のよろこびと恐れを観念的・象徴的にうたう詩風には〈生命の家〉の影響がみられる。【湊 典子】【松浦 暢】。…

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