苞苴(読み)ホウショ

デジタル大辞泉 「苞苴」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しょ〔ハウ‐〕【××苴】

わらなどを束ねて、野菜・魚などの食品を包んだもの。つと。あらまき。
みやげもの。
賄賂わいろ音物いんもつ
「人人各私権を張り、―官に行われ」〈久米邦武米欧回覧実記

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精選版 日本国語大辞典 「苞苴」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しょハウ‥【苞苴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) わらなどを束ねて、その中に魚、果物などの食品を包むこと。また、その包んだもの。あらまき。つと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕 〔礼記‐少儀〕
  3. つとに入れたみやげもの。また一般に、贈答品。
    1. [初出の実例]「海物一拾箇效苞苴之貢」(出典:惺窩文集(1627頃)三・寄林三郎)
    2. [その他の文献]〔荘子‐列禦寇〕
  4. 賄賂。音物(いんぶつ)まいない。ほうしゃ。
    1. [初出の実例]「蓋苞苴行歟、女謁進歟」(出典:性霊集‐六(835頃)於大極紫震両殿請百僧雩願文)
    2. 「苞苴(ハウショ)私謁至らざる所なし」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初)
    3. [その他の文献]〔説苑‐君道〕

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