精選版 日本国語大辞典 「一幅」の意味・読み・例文・類語 ひと‐の【一幅】 〘 名詞 〙 ( 「の」は布帛類の幅(はば)を表わす単位 ) 現在、普通には鯨尺八寸(約三〇センチメートル)ないし一尺(約三八センチメートル)のはばをいう。[初出の実例]「一畐(ヒトノ)の一部(ひとつほ)の綾の羅(うすはた)等」(出典:日本書紀(720)持統四年四月(北野本訓)) いっ‐ぷく【一幅】 〘 名詞 〙 書画などの掛け軸の一つ。また、一つの画題、場面。[初出の実例]「入唐寂照消息書、并所送天竺観音一幅」(出典:御堂関白記‐長和元年(1012)九月二一日)[その他の文献]〔陸游‐乍晴風日已和泛舟詩〕 ひと‐はば【一幅】 〘 名詞 〙 織物の幅。織によって異なるが、和裁では並幅(鯨尺で九寸五分)、広幅(同一尺九寸)があり、また、錦は二尺五寸、金襴二尺四寸など。〔いろは字(1559)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例