鱸膾(読み)ろかい

精選版 日本国語大辞典 「鱸膾」の意味・読み・例文・類語

ろ‐かい‥クヮイ【鱸膾】

  1. 〘 名詞 〙(すずき)を膾(なます)に料理したもの。鱸魚(ろぎょ)の膾。
    1. [初出の実例]「除非鮮服随鱸膾、自外紛紛俗納牽」(出典田氏家集(892頃)中・奉和大相立秋日感涼風至詩)
    2. 「鱸膾(ロクヮイ)の味うまさに松江故郷をしのび」(出典:比興詩を論ず(1905)〈角田浩々歌客〉四)

すずき‐なます【鱸膾】

  1. 〘 名詞 〙 鱸を酢・蓼酢(たです)生薑酢(しょうがす)山葵酢(わさびす)などであえた膾。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「鱸なますを好み、秋風立は鱸つりに品川へ下り給へる」(出典:慶長見聞集(1614)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android