鳥井峠
とりいとうげ
新潟県東蒲原(ひがしかんばら)郡阿賀町(あがまち)と福島県耶麻(やま)郡西会津町の境にある峠。標高280メートルで両県境峠ではもっとも低い峠道。旧若松街道(越後(えちご)街道)の通り道で、新潟側には八ツ田(やつだ)宿、会津側には宝川(ほうがわ)宿の麓(ふもと)宿場町がある。近世会津藩が西口として重視した、津川湊(つがわみなと)での川下げ蔵米や西入り塩、乾物などの陸継ぎ荷の通行で峠越えが栄えた。1884年(明治17)会津若松―津川間の県道が改修されてからは馬車通行が盛んとなり、八ツ田宿は馬子(まご)稼ぎ村としてにぎわった。
[山崎久雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 