最新 地学事典 「鳥海火山」の解説
ちょうかいかざん
鳥海火山
Chokai volcano
秋田・山形の県境にまたがり,日本海に面した独立峰の成層火山。標高2,236m,体積約70km3。安山岩を主とし玄武岩はまれ。噴出物の大部分は溶岩で少量の火砕流堆積物を伴う。有色鉱物斑晶はオージャイト・直方輝石・磁鉄鉱・かんらん石・ホルンブレンドなど。山頂部には二つの馬蹄形カルデラがある。南北の山麓には本火山起原の岩屑なだれ堆積物が広く分布。活動はおおまかにステージⅠ(約60万年前から約16万年前),ステージII(約16万年前から約2万年前),ステージIII(約2万年前から現在)の3期に区分。過去4,500年間に83回以上の噴火をおこなっている。1974年には山頂部で水蒸気爆発が発生し,火山岩塊が放出され,小規模の泥流が生じた。
執筆者:林 信太郎・生出 慶司
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

